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元厚生次官宅襲撃事件と犯人と犬。
2008 / 11 / 26 ( Wed )
元厚生次官宅の理不尽な殺人事件が起こり、犯人が自首して逮捕された。今やどの局でもニュースとして報道されている。犯人の現在の顔と、高校時代の顔写真が報道されていたが、あまりにも顔が違っている。その人が経験した人生が顔を作るのだと言うけれど、高校以降から46歳まで、この男の身に何が起こったのだ。そんな厳つい顔つきだ。

保健所が何万頭の犬を処分したことに憤りを感じたと言うが、その犬を捨て去った人間に対して、この男はどういう思いを抱くのか。わからぬことだらけだが、犯人の男の顔だけが、何かを物語っていると思う。そして、この男には深い孤独があったと思う。

犬と言えば、我が家も犬を飼っている。大型犬のシェパード、といってもちょっと雑種が混じっている。しかし、犬種などは関係ない。彼の名前は陸。愛犬だし、なくてはならない家族の一員だ。悲しそうな顔、うれしそうな顔、そのすべてが愛らしい。確かに、そんな犬を処分するなんて残酷なことだ。

それ以前に、犬を捨ててしまうなんて、そんな人間の方がもっと卑劣なはず。時々、でっかいホームセンターに行く。必ずペットコーナーがあって、ガラスの向こうに愛らしい犬がいっぱいいる。妻は特に犬が好きなので、その場所にたいてい釘付けとなるのだ。

ガラスケースには値札が貼ってある。10万円、15万円。ちょっとした犬種なら数十万円する。生物を高額な金で買うなんて、と思う。そんなペットブームだからブリーダーなんかが人気のようだ。安易に繁殖をさせている。しかし廃業する業者もいる。引き取り手のない犬は保健所に持ち込まれる。これでは犬だけでなく、保健所もかわいそう。

みなさ~ん、犬を絶対買ってはいけません。子犬が生まれたら、分けてもらうか、あるいは、捨てられたかわいそうな犬を引き取ることが、これ以上の悲劇の抑止力となることでしょう。アメリカの次期大統領オバマ氏も、子供のための犬は収容施設から雑種犬を引き取るらしい。ペットを飼いたい人は、これを見習って欲しい。我が家の犬も、かつては捨て犬でしたから。
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