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88歳の父と、つかみ合いのケンカ。
2009 / 05 / 14 ( Thu )
今日、父のマンションに行き、もう車を取り上げると父に宣言した。車のカギを取り上げると、父は私に掴み掛かる。
「車はワシの命や」
「お前をひき殺してでも運転する」
「そんなことをするなんて、おまえはもう息子じゃない」

殺気だった憎悪の目で私を睨み付け、胸ぐらを掴んで引きずり回そうとする父。まるで鬼の形相だ。怒りに満ち、我を忘れている。父は昔から短気だったが、88歳の執念は、却って私の背筋を凍らせる。しかし、ここでひるんでは世の中に迷惑がかかる。

ふと、父の手の甲を見ると、皮膚が裂け、血が噴き出している。私に掴み掛かったときに、手が擦れて裂けたのだ。父の手は、至る所に皮膚が紫色に染まった部分がある。そこは皮膚が薄いのだ。しまった。手当が先だ。なおも、痛いと言いながら、私をなじる父。とにかくなだめて病院に連れて行った。

眼も悪くなっっている。耳は補聴器が欠かせない。なのに車に異常な執着を見せる父。「去年、免許を書き換えたばかりや。あと2年は運転できる。免許証は絶対返さへん」。この言葉が空恐ろしい。まったく警察は、何を見て、高齢者の免許更新をしているのだろう。

元気な高齢者は、歳を重ねるほど頑固になる。頑なになりすぎて、もはや自分自身から進んで免許を返そうなど、これっぽっちも思わないのだ。88歳の父を説得するには、あまりにも遅すぎた。免許を返上する適齢期は、75歳と言われている。70代半ばなら、精神的なゆとりもあり、分別もつきやすいのだろう。父の場合は、十数年遅すぎた。とりあえず私の手に、父の車のキーはあるが。高齢者の、勘違いな自信と運転感が、他人の命を奪うのだ。

警察の方、高齢者の運転免許更新、特に75歳以上は、1年ごとにしませんか。もっと厳密に、視力、聴力、反射神経をチェックしてくれませんか。あっ、警察に言ってもしょうがないのか。国会議員にコネのある方、法改正をお願いしますよ。

最後に父は言う。
「車を取り上げても、また車を買うんや。今度はトヨタや。すぐ電話したる。すぐに売りよるわ」
ああ、恐ろしい。トヨタは、88歳の老人に車を売りつけるのだろうか。売るだろうな。不景気で、1台でも売りたいだろうから。父の眼と執念が恐ろしい。
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