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母の丁寧な仕事。
2009 / 09 / 22 ( Tue )
ははの
「お母さん、すっごく丁寧に縫ってある」。8月の終わり頃のことだ。その月のお盆に、私たちの兄弟が集まって、母の着物の形見分けをした。何枚かの着物を持って帰った妻は、それをリフォームしようと、着物をほどきかけた。私には解らないが、妻は「見えない裏側まで、きれいに縫ってあるよ。今時、こんなに丁寧に縫ってある着物なんてないから」という。

私が自宅にいた20歳頃まで、いつも座布団に座り小机で針仕事をする母がいた。近所の人とか、その知り合いとかに頼まれての着物を仕上げるのだ。特に、誰かがお嫁入りするとなると、何枚もの着物に精を出していた。母のささやかな内職だったのだろう。その着物が途切れることはなかったと思う。

ときには家の裏庭で、なが~い反物生地が2本ほど、竹の針のようなものが何本も打たれ、生地をピンと伸ばし干されていたことがある。洗い張りというものかもしれない。着物って、一度仕上がった着物をまたほどいて、生地にして、その生地を洗ってきれいにして、また着物に仕上げて、生き返るらしいから。

私が、奈良の家を出てからも、その針仕事は延々続いていた。母が80歳を過ぎても、ご近所さんから頼まれると断らなかったらしい。母の生き甲斐のひとつだったんだなあ。その着物を妻はリフォームして、ウエアとスカートを作った。

母の手業は誰も受け継がなかったけど、着物はデザインを変えて、また生まれ変わる。今日は、母が亡くなってから4カ月目。今日は行かなかったけれど明日、お寺の法要を兼ねて参りますから、お許しくださいね。お母さん。
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