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日曜洋画劇場「明日の記憶」を見た。
2009 / 10 / 26 ( Mon )
自分が、自分でなくなったら。自分が、自分を忘れてしまったら。自分は分からなくても、周囲を取りまく人間からはどう見られているのだろう。そんなことを、客観的に思い知らせてくれる、映画だった。

アルツハイマー型の認知症。私が5年前まで住んでいた杉並区アパートの大家さんのご主人が、アルツハイマー病と知ったのは、そのさらに5年前だった。もう仕事も辞めて隠居暮らし。伊豆に住む娘さんのお孫さんにご夫婦で会いに行ったり。また、娘さんご夫婦が遊びに来たり。アパートに隣接した大家さんの家は、賑やかな時が多かった。

賑やかだから、却って私たち店子も安心して暮らせたんだと思う。ある時、大家のご主人が、2階の通路に板なんかを張って、外から見えないようにしようかと言ったとき、私は却って防犯上、見知らぬ誰かが2階の通路を歩くとも限らないからみんなで見張れるようにしましょう。ということで、目隠しの板を張るのは却下となった。

その大家さんもある時、伊豆の娘さんの所に行っての帰り、突然に車を運転していながら、ここはどこだ、ということになったらしい。急遽、車を停め人を呼び、その車を託して、ご夫婦は杉並の自宅に帰った。それ以降、ご主人は車を乗ることもなく、ほどなく車はなくなった。

その2年後くらいだろうか、また大家さんご夫妻は伊豆の娘さんの所へ行った。ところが数日後、帰ってきたのは奥さんだけだった。アルツハイマー病を発症して伊豆の病院に入院したのだ。それから1年後にご主人は亡くなった。享年75歳。老人には見えない元気さだったのに、アルツハイマー病は恐ろしいものだ。

日曜洋画劇場「明日の記憶」視聴率は12.8%。いい映画だったんだけど、意外と見る人が少なかったんだ。テーマが重いからね。しかし映画ってずるいよね。思いっきり脚色して、デフォルメして、あとはあなたのイメージで残りの部分を想像して膨らませてくださいね、というのがあって。だからいい映画って、いいんだよね。テレビドラマとはレベルが違うわ。
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