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1月23日 素敵でした、坂道の城下町。
2007 / 01 / 29 ( Mon )
城下の城下町


昨年の大分を訪れたときに、杵築の城下町、行ってみるといいですよ、と聞かされていたので、行くことにする。10時49分発の特急で杵築までひと駅。

駅舎前の木製の燈籠から、案内パンフレットを取り出し、杵築バスターミナル行のバスに乗り込む。料金190円。JR杵築駅付近ではまばらだった民家も、市街地に入ると住宅は密集している。駅と市の中心部は、結構離れているのだ。バスは、杵築地場の野菜、特産品、海産物などを販売している、ふるさと産業館近くのターミナルに到着。

妻と一緒に、パンフレットのイラスト地図をたよりに歩き出す。城山公園に差し掛かる。杵築城があるらしい。奥ははっきりと見えないが、おそらく階段があって城まで昇ることになるのだろう。妻は、私、行かないからね。と。階段が苦手なのだ。歩けばダイエットになるのに。

またしばらく歩くと、右手に白い土塀に挟まれた石畳の階段が見えた。勘定場の坂、とマップには書いてある。土壁の瓦屋根の向こうで梅がほころんでいる。他に観光客は、初老の夫婦が歩いているだけだ。静かだ。門の向こうに茅葺き屋根の屋敷が見える。落ち着いたたたずまい。妻は、この光景が気に入ったのか、この坂道にも文句は言わなかった。

しばらくそんな通りを歩いて、縁台が置いてある広場に出た。ここで座ってしばらく休憩。寒くもなく陽が降り注ぐ気持ちのいい観光日和だ。ここから遙か下まで石畳の階段が続き、道路が横切り、その向こうにも登りの坂が見える。向こうも高さはこちらと同じぐらいか。地図では、こちらが酢屋の坂。向こうは、志保屋の坂。この場所はいい景色が望める絶好の高台だ。地元の人だろうか。女性がゆっくりゆっくりと昇ってくる。こんにちわ、と軽く挨拶をかわすと子供たちの声のする方に行った。幼稚園があるのだ。こんな場所に。送り迎えは大変だな。

その酢屋の坂を降りる。妻は言う。下からだったら絶対昇ってないからね。でも、なんだかんだでこの高さにいるのだから。素敵な場所は、苦痛を吹き飛ばしてくれるらしい。坂の煙突の突き出た屋敷は、味噌屋だった。きっと、いい味噌だろうな。道路は整備のために一部工事中だった。今度は、志保屋の坂を登り、南台武家屋敷跡へたどり着く。妻の息が上がっている。ゆっくり歩くことにした。先ほど休んだ向こうの高台を見やると、ほぼ同じ高さだ。よくここまで昇ったものだ。

所々、更地や駐車場と化した土地もある。お寺の境内の一角には、大きく屋根瓦がずり落ちた屋敷。それぞれ長い年月を経て、維持も大変だろうと思う。なんとかこの風情だけは残して欲しい。飴屋の坂を下り、また新しい建物だろうか、周りと調和させた杵築市役所を見やりながら、また坂を上り北台を抜けて、番屋の坂に向かう。妻と、ここへ来てよかったね、と語り合う。ここの坂でガイドに伴われた7~8人の観光客に出会った。こんな素敵な場所、もっと人が来てもおかしくないのにね。じりじりと太陽の照りつける暑い夏の方が、かえってマッチするかも。などとも。

坂を降りて、一般道をバスターミナルに向かう。向こうから30人ぐらい集団が近づいてくる。ちょっと感じが違う。韓国からの旅行者だ。そういえば大分駅で、同じデザインで、色使いと文字だけを変えた3種類の観光ポスターが並べて貼ってあった。日本語、中国語、韓国語の3枚だった。九州は、そんな観光客が多いのだろう。ターミナルにたどり着くと、隣の駐車場に大きな観光バスが1台止まっていた。もっと日本の人にも、坂道の城下町、杵築へ来てもらいたいな。知って欲しいな。とにかく、素敵ですから。
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