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1月24日 別府から、高知へ。その2
2007 / 01 / 30 ( Tue )
宿毛

フェリーは宿毛に着岸。ここからくろしお鉄道の宿毛駅まで、歩くつもりだった。バス停横のトイレに入る。外から妻の話し声が、聞こえる。バスの発車時刻は過ぎたのだが、船の到着も遅れたこともあり、私を待ってくれるらしい。杵築でも、発車間際におばあさんがもう出ますか、と運転手に聞いたとき、ああいいよ、としばらく待っていた。都会なら、フンと発車してしまうのに。こんなゆとり、やさしさがうれしい。

バスは宿毛駅に到着。だだっ広い場所に、デーンと駅舎がある。きれいな駅舎だ。中に入ると、野菜や鮮魚が並んでいる。さっそく妻は品定め。旅行じゃなく、家が近くだったら絶対買う、魚や野菜が安いよ、と。どれもこれもが輝いてみずみずしいものばかり。地元の人が、うらやましい。

改札のアナウンスがあって、ホームへ昇る。うん、なんともない、跡もない。かつて、この駅では列車が激突して、運転手が亡くなった事故があったはずなのだが、そのことは妻には黙っておいた。ホームの電車、なんとアンパンマン列車。子供なら喜びそうだけど、私たちには、ちょっと恥ずかしい。

その列車に乗り込んで、別府で買い求めたカボスドリンクを飲む。カボス特有の強い香りが漂い、ちょっと酸味が効いているが、それをはちみつがやわらかく包んでいる、ほんのり甘くおいしい。妻は、これが3本目だった。東京にあれば、私もきっと買っている。やみつきになりそうな味わいだ。

そのアンパンマン列車は、宿毛14時48分発L特急南風24号岡山行。高知の到着予定は16時55分。2時間ちょっとの旅。駅舎の周囲では、土地の造成をしているのだろうか、道路工事が行われている。列車は、駅舎を出て、すぐにトンネルに入った。まさか、もうないと思うけど、無事に走ってね。

途中の窪川駅停車中に、妻が窓の外を見ていった。アンパンマン列車を見に来ているんだ、と。そっちを見ると、線路向こうの住宅道路沿いに男女5人くらいがこちらを見ている。みんな大人。子供は見当たらない。まさかね。しばらくして車が1台、その家族の直ぐそばで停車した。2人ほど出てきて、また並んだ。そうか、見送りなんだ。まだ列車は停車している。彼らは所在なさそうに話し合ったり、ふざけたり。その内、お年寄りの方も出てきて総勢10人ぐらいになった。列車が動き出す。私たちの後方に向かって、みんなが一斉に手を振りはじめた。元気で。からだに気を付けて。はちきれない笑顔がそう言っている。どこまでいくのだろうか、こんなに温かい故郷を離れて。

ここも単線。山あいを抜け、川を越え、海をチラリと見ながら、ただただ列車は走る。そのうち列車は時間をおかずに停車するようになった、高知が近づく。線路の横に高架がズラリと並びだした。ここも大分と同じで、線路を上に揚げるらしい。完成間近かの様子。列車はするりと高架の柱を抜けて駅に滑り込む。高知、到着。
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